僕たちの事務所は、横浜市戸塚区の坂の上にある、小さな事務所です。僕が行政書士事務所を始めたのが、2012年の8月で、今から3年半前になります。年商では初年度50万円(5カ月間)、2年目200万円、3年目500万円、4年目1,000万円(グループ業績)とおかげさまで、数の上でも順調に業績を伸ばしています。 しかし、年商1,000万円は一通過地点でしかなく、事務所の課題も多く、また「起業・ビジネスをサポートする」という目標には、程遠い事務所です。 今回の第1回目は、これから行政書士になろうとお考えの方、行政書士1年未満の方に、僕がやっていて良かったこと、失敗したことを書きます。
行政書士になったきっかけ
僕が行政書士になったきっかけは、ずばりリストラでした。(会社員時代から行政書士の勉強し、試験に合格していました。)2012年当時東日本大地震の影響が残り、今より景気も悪い中、勤めていた会社より、業績不振という理由で、リストラ通告を受けました。失意の中転職活動をしていましたが、なかなか結果が出ず、最後の選択として行政書士での独立を決意しました。 今は大手企業と言えども、何が起こるか予測が難しい時代です。前もって資格だけでも取っておくことは、自分の身を守ることに繋がります。しかし、資格を取っただけで、うまくいく時代でもないことも伝えます。
晴れて独立したものの、実際は。
僕も開業に合わせて、ホームページを準備し、新人研修に参加し、セミナー・交流会など顔を出し、名刺交換をしていきました。当時自分なりに「頑張っている」と思っていましたが、ホームページ、交流会から仕事の依頼どころか問い合わせも起こりませんでした。たまたま登録した行政書士のサイトから依頼(会社設立、建設業許可の更新)が来たことは、ラッキーでした。 売上が上がらない時期は、自宅開業して、少しでも経費を節約することが賢いと言えます。 しかし、名刺に住所を載せず、携帯番号しか載せないと、事業としての心構えが疑われますので、節約一辺倒も考えものです。
次に取った行動は。
開業して2カ月して、満足な売上が上がらないことで、夜中目が醒めることも度々でした。「このまま生活費も払えなかったら、どうしよう…。」不安と焦りばかりが先走り、通帳の残高も月々減っていく一方で、税金、年金の督促通知も度々届き、さらなる追い打ちをかけられました。そんなとき、行政と関係のあるアルバイトの求人募集を見つけ、応募しました。運よくそのアルバイトには受かり、日中の業務(?)に差し障りのないアルバイトをすることになりました。 生活に響くまで追い込まれるレベルになりましたら、アルバイトをするなりして、何とか食い繋いでいくことも大切です。後になって知ったのですが、行政書士だけで食っていけている割合は、わずか2~3割と言われています(正確な統計はないのですが)。しかし、「数年後には行政書士専業で食べていく」という気概は忘れないで下さい。
まとめ
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