ブランディングがなぜ大切か
あなたのこれまでの経歴を振り返ってみましょう。
あなたは営業職でしたか?事務職でしたか?管理職でしたか?専門職でしたか?
はたまた、経営者ですか?それとも、まったく就職した経験がないのでしょうか?
人は過去の経験や体験をもとに、目の前で起こっていることに反応し、善後策を検討し、選択しています。
すなわち、たくさんの経験や体験が多ければ多いほど、たくさんの選択肢が生まれ、回答の幅が広がります。
あなたのブランディングも同じことだと考えます。
これまでの経歴や職歴を振り返ることで、自分にとって最善のブランディングができると思います。
まず最初に、あなたの成功体験や好きなことを考えてみましょう。
それが、あなたの持ち味となります。
人は、好きなことや気持ちが良いことは前向きに取り組むことができます。
反対に、嫌いなことや気持ちが乗らないことには消極的になります。
すなわち、「●●特化で…」、「●●戦略で…」という言葉に乗せられて様々なセミナーに顔を出してみても、あなたが心から取り組みたいと思わなければ結果が出にくいということになります。
誰しも仕事に対して、早く結果が欲しいものです。特に開業時には、その想いが強いのは当たり前だと思います。
この想いが強い間に、好きなことや気持ち良いことをして積極的に成果を上げていこうというのが今回のお話です。
さて、あなた自身の棚卸はできましたか?
あなたの好きなことや気持ちがいいことが、持ち味でしたよね。
そこをブランディングしてみてはいかがでしょうか?
そして私の考える最終形は、これらの特徴を持った士業者が組織化し、他と差別化を図れば怖いものなしになります。
ブランディング3つの例
① 専門職
専門職主体で仕事をしてきた士業者は、とても強いブランディングができます。
なぜなら、その業界の困りごとを最もよく知る立場にいたからです。
言うまでもなくわれわれ士業の仕事は、クライアントの困りごとを解決に導くこと、もしくは解決に向けたアドバイスを行うことです。
クライアントから持ち込まれる問題には、普遍的な問題からその業界独特の問題、その会社独自の問題までさまざまなものが存在します。
ですから、その業界出身の専門家であれば、社長の悩んでいるポイントがわかるため、社長に共感してあげることができるのです。
この社長に共感できる強みは、専門職の経験者にしかできません。
この専門家ですが、最近では次の業界出身者の活躍をよく目にします。
看護師などの医療従事者、介護職員、運送業の運行管理者、労働基準監督官などです。
それぞれの特徴を活かして、出身業界から支持を集めています。
② 営業職
営業と聞くと苦手意識を持つ士業の方は多いのではないでしょうか?
もしあなたの前職が成績の良い営業職だったら、それだけですでにアドバンテージを持っています。
飛び込み営業が得意であれば、物怖じしない営業展開ができそうです。ルート営業で実績を積んできたのなら、上手に相手の懐に入り込むことができる能力を持っていることの証です。
万が一、営業職が苦手で退職し、士業を目指しました。
それでもこの経験は活かされてきます。
営業職の経験は、人と人とのコミュニケーションで大切なことを教えてくれています。
自らが行う営業が苦手でも、営業手法のポイント、効率的な営業方法、成績の上がらない営業マンの気持ちなど、仕事に活かすことができる知識をすでに持っているのです。
営業を得意とする士業というブランディングはいかがですか?
③ 事務職
士業の実務では、基本的に事務能力を必要とします。
特に人事経験者であれば社会保険労務士として、実務経験を積んでいることと一緒です。
自信をもって、お客様の仕事を受けることができます。
自信をもって、お話しすることができます。
もし有名企業の人事部出身だったら、出身会社そのものがブランドになります。
例えば人事制度の構築の仕事をしていたり、労使トラブルの最前線で弁護士と一緒に戦った経験があるかもしれません。
これまでのすべての経験を活かして、あなただけのブランドを作りましょう。
オススメの関連記事
税理士開業後、苦手な営業の契約率が2か月で2.5倍に劇的改善したわけ
士業がホームページ制作を考える前に意識すべき2つのポイント
士業事務所における実例コンテンツ!良い例・悪い例
ホームページから集客するために覚えておきたいコツを理解しよう
今、士業がしなくてはいけない真の営業方法