行政書士では飯が食えないは本当!?

経営・マーケティング
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行政書士といえば、テレドラマの主役にも取り上げられる法律家です。
ドラマの主役をはるくらいなんだから儲かる仕事なんじゃないかと思っている方も大勢いらっしゃるでしょう。
しかし、行政書士として独立開業して、しっかりとご飯を食べていける人は、10人いて5人いればいいというのが、僕の実感です。
行政書士の収入の低さについてインターネットで調べてみると、こんな中傷まがいの書き込みがされています。

年商300万円未満
ワーキングプア
副業や廃業が当たり前

実はこの評価は、中傷でもなんでもなく、当たっています。でも、それも当たり前かもしれません。

市場規模1000億円÷行政書士約4万人=平均年商約250万円!

行政書士として登録をしている人の数は、日本行政書士連合会の集計によれば、全国で約4万少しの人います。
行政書士の仕事の種類は実にさまざまで、全部で数千あると言われています。ですが、そのうち、一定の経済規模をもって成立している市場は20もありません。
その20の業務だって、それぞれの市場規模はせいぜい数十億円~の規模がいいところでしょう。

それを人が奪い合います。
さらに、司法書士や弁護士、税理士など、行政書士より上位とみなされている資格者も競合となります。
僕の事務所が専門的に取り組んでいた「会社設立(会社の設立手続きのための届出書類の作成などを代行して行う業務の略称です)」を例に考えてみます。
日本では、新しい会社が年間で約10万社、設立されています。
そして、会社設立の手数料は、今や5万円程度が相場です。
ここから、会社設立の市場規模は、10万社×5万円=50億円と、おおまかにですが考えられます。
会社設立は、多くの行政書士が取り組んでいる業務です。さきほど、市場として成立している行政書士の業務は約20あると書きましたが、その中でも大きい部類に入ります。
その他の行政書士の主な業務の市場規模は数億円~数十億円の幅がありますが、それぞれの市場規模を、仮に会社設立と同じ50億円と、少し多めに見積もってみます。
そうすると、だいたい1000億円が、行政書士業務全体の市場ということになります。
これを行政書士の登録者数で割ってみると、一人当たりとなります。
市場規模の計算は大分多めに見積もっていますし、司法書士などの競合に奪われる分や、専門家に依頼しないで独力で手続きをする人や会社もありますが、それらは一切計算に入れていません。
それでも、この結果です。悲惨な数字です。
このように見ていくと、行政書士の世界とは、非常に厳しい業界であることがわかります。「行政書士は飯が食えない」のは当たり前なんです。

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行政書士ってホントにそんなに厳しいの?

ここまで読み進めても、「行政書士ってホントにそんなに厳しいの?」とまだ半信半疑の方もいるかもしれません。でも、残念ながらたいへん厳しい世界です。
僕が独立してからの10年間で、お客様からの依頼がなくて、運転資金がなくなって廃業、苦しんでいる同業者の姿をいくつも見ています。

僕と同時期に開業した行政書士事務所の場合、開業から開業半年までの平均的な月商は、僕が知っている限り、ゼロ円から30万円くらいです。開業半年以降も、安定して月商30万円を稼げる行政書士事務所はなかなかありません。

当たり前ですが、皆さん、適当に仕事をやっているわけではありません。誰もが同様に、よい法律家に、よい行政書士になろうと真面目に努力し、いたって常識的な事務所経営を行ったにもかかわらず、残念な結果になっています。

そう、問題は実はそこなんです。
常識的な方法で開業し、その後の運営をしていては、他の行政書士事務所も同様に常識的な運営をしているのですから、同じような結果になってしまうのは当然なんです。

あなたは行政書士を目指して勉強中ですか? それとも、行政書士の試験に合格して、近々開業を考えているのでしょうか? 開業したけれど月商が上がらなくて、なんとかしなくてはと思っているのでしょうか?

きっとあなたは、行政書士の置かれた厳しい現状を、ネットや口コミなどで目にし耳にし、あるいは現実に体験して、将来へ向けて希望より不安のほうが大きくなってきたのではないでしょうか?
そこで、大きな成功を考えることなく、自分一人がなんとか食べていければいいやという考えになっていませんか?
自分のことを常識的だと思っている行政書士やその志望者ほど、そんな考え方に陥ってしまいます。でも、そんな考えのままでは、ますます失敗してしまうでしょう。
あなたの行政書士事務所が成功を勝ち取るためには、ほかの誰とも違う〝非常識〟が必要なのです。

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