士業の独立・開業の失敗は勘違いや付き合う人が原因

経営・マーケティング
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知り合いに開業したことを告げるな!

士業事務所を開業すると、一般的な士業はそのことをできるだけ多くの知人に知らせようとします。
しかし、そうすることによって、開業当初に2つもの勘違いを起こしてしまうのです。

1つ目はこんな勘違いです。
開業したことを知人に知らせると、周りは国家資格をとって独立開業したあなたを尊敬のまなざしで見てくれます。
あなたは、まだ何も仕事をしていないにもかかわらず、何かすごいことを達成したかのような勘違いをします。
あなただって開業することが目的ではなく、開業することによって困っている人を助けることが目的でしたよね。
こんな勘違いをしてしまうと、何もできない(していない)のに、先生を気取る頭でっかちになりかねません。

2つ目の勘違いは、開業の挨拶回りをしたり、案内状を書いたりといったことに時間を使っているうちに、何か忙しく働いている気がしてくることです。
あなたには、まずここで強く認識しなくてはならないことがあります。
時間ほど大切なものはないということです。
時間は、決して買うことはできませんし、増やすこともできません。
自分が時間を何に使うのかということにこだわってください。
時間を使ったことによる成果にこだわってください。
知人への開業挨拶は、費用対効果で言えば低いものです。

以上の2つの勘違いはものすごくたちの悪い勘違いです。

礼儀を軽んじろというわけではありませんが、知り合いに開業したことは、少なくとも開業直後には告げないことです。

こちらの記事もご参照ください。

オンリーワンの士業事務所になる方法

仲間の士業となれ合うな! 群れるな!

一般的な士業は、開業の挨拶などをひと通り終えると、
いよいよ本格的に仕事をしようという気になります。でも、そこで、士業の実務経験がないため、実際に自分にできるのか不安になります。
そのためどうするかと言えば、同じく士業になった同期や先輩と群れようとします。実務を教わったり、提携しようということ以前に、なんとなく安心できるからです。

こんななれ合いは、決しておススメできません。
なぜなら、一般的な士業の多く、つまりあなたの同期や先輩のほとんどはジリ貧状態で、
士業が夢のある仕事であるということをあなたに伝えることはできません。
むしろ、士業の世界や業務に対する愚痴のようなものが多くなります。

それを聞いたあなたは、第3の勘違いをしてしまいます。
士業としてやっていくのは、やっぱり厳しいんだ―と。
厳しい世界なんだから、それなりに頑張って、自分一人食べていければいいや―と。
このような低い意識が芽生えた時点で、もしかすると勝負の半分は決まってしまっているのかもしれません。

特に開業当初の不安が多い時期のなれ合いはいけません。時間の無駄でもあります。
なれ合いなどではなく、業務提携などを見据えて同業者とも付き合っていこうと考えてのことであったとしても、お互いビジネスパートナーであるという認識を持てば、仕事もないのに会う必要はないはずです。お互いがお互いにとって、メリットを出せる段階ではまだないのです。

独立開業は厳しいものに決まっています。
始まったばかりの段階で、訳もなくなれ合うのはやめましょう。

交流会には出るな!

ビジネス交流会に行って新しい人脈を作るのは、立派な仕事だと考える人もいるかもしれません。しかし、独立開業したての段階で、交流会に行ってもしかたありません。
たくさんの人と名刺交換をしても、ほとんど意味がないでしょう。
交流会に参加している人は、ただ単に交流をしにきているわけではなく、あなたと同じように、ビジネスパートナーや見込み客を探しに来ています。
そんな中であなたは、他の参加者から見ると、ビジネスパートナーとしてはまだ魅力はありません。名刺会社やホームページ制作会社などの見込み客にされてしまうのがオチなのです。

士業の集客に関してはこちらの記事をお読みください。

集客とは一体?士業の大半が犯す集客の失敗

開業前後は誰とも付き合わない!

このように、一般的な士業と同じ動きをしてしまうと、時間とカネを浪費するだけになります。開業したての時期は、誰とも付き合わないようにしてください。
自分にとって利益のない相手に対して、ほとんどの人は動いてくれません。
そして開業したてのあなたでは、人を動かすだけの利益を与えることはできないのです。
誰もあなたの事務所の仕事を助けてはくれません。一度くらいなら助けてくれたとしても、次やその次はありません。継続するしくみではないのです。
まずは起業家として自立する覚悟を持ってください。

人と交流する時期には、それなりのタイミングがある!

いろいろと厳しいことを述べましたが、僕も平気で書いているわけではありません。
僕はさびしがり屋ですので、人と交流したい気持ちでいっぱいですし、人は一人で生きていくことは決してできないとも思っています。

人と交流するなと、僕が言っているのは、一生のことではありません。
独立開業当初の一時期に限ってのこと、それも(起業家としての)仕事にかかわる交流についてです。あなたがまだ、仕事で相手にメリットを与えられないからです。

逆に言えば、あなたが相手にとって付き合うメリットを出せる存在になった暁には、どんどん交流してください。
あなたがクライアントをたくさん抱え始めた時期が、交流を始める時期です。たくさんのクライアントを抱えていると、仕事の実績の面はもちろん、いろいろなビジネスチャンスがそこに生まれます。周りの人は、そのビジネスチャンスにあやかろうと自然と寄ってきます。
その時が来たら、ぜひ交流会などにも参加してください。

人との交流を断って、独立・開業時は何をするのか?

僕は独立開業した当初、行政書士と名乗ることはほとんどありませんでした。
そもそも、ビジネスの場で人とはほとんど会いませんでした。名刺が必要なかったほどです。
当時の僕は、インターネットから集客するための勉強とホームページ作りに専念していました。ホームページを通じて依頼があれば、その実務をきちんとやりましたが、時間ができれば、すぐに集客のしくみ作りに集中するというサイクルを繰り返していたのです。

このように書くと、何か孤独な印象を与えるかもしれませんが、ビジネスシーン以外で人と会えば済む話です。
それに、時間をもっと重要なことに使っていると、1か月~3か月後には仕事で忙しくなります。一時の我慢に過ぎません。
ビジネスで重要なことは主導権を握ることです。自分が主導権を握るためには、自分のほうが相手よりも多くのメリットを提供できる状態を築くことです。そうすれば、優位に物事を運べます。
逆に、独立開業したばかりの時期には、たいていの場合、相手に主導権を握られてしまい、よい結果を生むのは難しいのです。

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